ワークホームズ本社BLOG

ワークホームズ本社のスタッフが日記を綴ります
(画像は近江八幡市上空から本社周辺の風景)

カテゴリ: ドラマ・映画・動画レビュー

こんにちは
企画開発部のハットリです。


今日は、本来なら
「2~3年前に書いとけばよかったな」的なネタを
今さらも今さらですが、書いてみたいと思います。

ともあれ書く気になったのは
現在放送中のNHK朝の連続テレビ小説
「虎に翼」でヒロインを演じているのが伊藤 沙莉さんだからです。

この人
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(NHK朝ドラ「虎に翼」一場面)

もちろん美人だと思うのですが、
どちらかと言えば、個性派というか演技派。
お兄さんが芸人さんということで、
親しみやすいイメージの女優さんです。

毎朝ドラマでこの方を見ていると
つい今回のテーマ「モモウメ」のことを思い出すんです。
2021年にHULUで実写ドラマ化されたときの「モモウメ」の
モモ役がこの人だったんですよね。

だから、やっぱりあの「モモウメ」の光と影の話は
書かないわけにはいかないな と思ったんです。

ああ、そうそう。
「モモウメ」ってご存じでしょうか?
ここから説明しないとですね。
コロナ禍の2021年当時YouTubeで大人気のアニメだったんです。

今となっては「だった」としか言えません。
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基本的な設定は、ベテランOLウメさんと
若手OLモモちゃんのあるあるネタと掛け合いが面白い、
とある企業のオフィスが舞台のアニメです。
(もっともメジャーになったこのOL編にたどり着くまでも
様々な紆余曲折があり、制作側の苦労が垣間見れます)

漫画でもテレビでもなく
時間も数分のショートアニメなんですが、


実は、ちょうど人気が上昇中だった2020年の冬には、
我らがユニバーサルホームとのコラボも実現していたんですよ。

こちら(現在契約期間が終了しているので静止画のみ掲載しますね)
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コロナ禍で在宅中のリモート会議。
部長が住んでるユニバーサルホームの1階全室床暖房が心地良過ぎて、
訪問者やペットが寝落ちしてしまう現象が続出。
これを「床だぅん」と呼ぶ…みたいな動画で、よくできた面白いコラボでした。

しかも、これがのちにCMの賞を受賞するという快挙も達成しているのです。
(以下Wikipediaより抜粋)
「ユニバーサルホームとコラボレーションした動画が
ACC TOKYO CREATIVITY AWARDSの2021年度フィルム部門Bカテゴリーでシルバーを受賞した」
とあります。

と…この動画は既にYouTubeから削除されているんですが、
ネット上に消し忘れておられるページを見つけました。
そっと教えますので内緒にしてください。→ここで見れます。


さて、再度Wikipediaの情報に目を向けますが、
「2021年7月時点で累計再生回数は1億超、YouTubeチャンネル登録者数は40万人、TikTokフォロワー数は36万人を突破している」そうです。
人気が出過ぎて、この8月にはついにドラマ化!
先ほど言いましたモモ役を伊藤沙里さん、
ウメ役を江口のりこさんで実写化されました。

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ただ、このドラマ化された2021年の夏が恐らく「モモウメ」のピークだったんだと思います。


この夏を境に「モモウメ」人気は一気に急落していくのです。

それは、実際の動画を見れば一目瞭然でした。
先ず、何の前触れもなく声優さんが変わった。
それまでのなんとも雰囲気のある掛け合いが、
声優さんが変わったことによってリズムが非常に悪くなった。
もちろん新しい声優さんも、オリジナルに寄せようという意識は感じた。
けど、それがなんともイタイ感じ。そして何よりも、話の筋が面白くない。

話の筋ったって、もともとがショート動画、筋なんてあってないようなものでしたけど、
それが「こうも変わるのか?!」というような、つまらなさ。

「なんでこんなになったのか分からないけど、なんか違う。なんか違う。」
という視聴者の反応が瞬く間に広がっていきました。

YouTube動画の低評価が高評価を大きく上回り7割を超えたと言われています。
(そのうちYouTubeでは低評価の数が表示されない仕様に変わりましたが)
そして、私も多くの視聴者も「モモウメ」から離れていきました。

ともかく、なんだか納得がいかないままに時は過ぎ、
それから半年たった2022年の始め、
私は一時ヘルニアの手術で入院したことがあったのですが、
ベッドで眠れないときにスマホで偶然見たある動画がきっかけで
ことの顛末を知ることにになったんです。

当時、そのことはあまり世間に知られていなかった気がするのですが、
今現在では、Wikipediaにもこのように書かれています。

(「モモウメ」は)
監督・脚本・声優共に株式会社ファニムビ(FUNNYMOVIE)の中道一将をはじめ、
舞台演劇経験者多数の実力派スタッフたちが行っていたが、
2021年8月より、監督・脚本は現制作会社キュービックの水口達己が担当となり、
アフレコは現役のプロ声優が引き継ぐこととなった


つまり、2021年の夏に何が起こっていたのかというと、製作陣が一新されていたんです。
恐らく「モモウメ」の「人気」というか「ブランド」に、
いろいろな大人たちの思惑がぶら下がってきたのでしょう。

粗削りな手作り感とパッションが売りだったアニメの製作をシステマイズ化し、
メディアや企業とのタイアップ(案件)でお金を産むコンテンツとして、
運営側が管理しようとしたのではないでしょうか。
あくまで私の推測ですが、
とりあえず実績のある製作会社に任せておけば、製作ペースも上がるだろうし、
内容なんて簡単に踏襲できるだろうと、その程度の考えだったに違いありません。

結果として、作品にもそんな思惑が見え隠れしてしまっていたのか、
それは分かりませんが、とにかくつまらなかった。この一言に尽きます。

絵も設定も、声色ももちろん引き継がれてはいました。
きっと、関わっている人数も多くなっていたことでしょう。

でも、ネットの大炎上は停まりませんでした。結局
「2022年11月30日以降、動画投稿が停止している。」とのことです。

なんなのでしょうか?
マーケティングの失敗?

ただ、元祖「モモウメ」のスタッフは、その後も
違うキャラクターや設定で、様々なショートアニメを増産されています。
ご存じでしょうか?
みっちーのアニメというチャンネルを。
「みっちーのアニメ」

そしてみなさん、これでしょう、これが見たかったんでしょう!


センスですね。センスとパッション。

「モモウメ」の世界は、ここで引き継がれていました。
今現在も「元モモウメファン」を引き連れて
絶賛、動画増産中ですので安心してください。


ちまたでは、マーケティングの世界はもちろん
クリエイティブの世界でもAIが台頭。

何もかもシステマライズ化される世の流れではありますが、
これらの動画を見ていると「製作の現場を舐めるなよ」という
そんな声が聞こえてきそうな、センスとパッションを感じる。
「作り手」の心意気かな。

「モモウメ」の光と影を語るとき、
そんなことを思わずにはいられません。

ではでは、今回は案の定、長文になりましたが、
最後までお読みいただきありがとうございました。

今日はこのへんで。

こんにちは
企画開発部ハットリです。

今回は、先日観てきた映画のお話です。

封切してからだいぶ経ってしまっててすみません。
まだ上映してるのかちょっと心配ですが、
映画の名前は「グランツーリスモ」です。
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「グランツーリスモ」という
日本製のレースゲームにハマったイギリスのゲーマーが
本物のレーサーになるという実話に基づいた物語です。

子どものころから、基本
デジタルゲームはしない派の私ですが
「ファイプロ」と「グランツーリスモ」だけは別でした。

このゲームが、最初に作られた1990年代は
テレビがまだブラウン管の時代でした。
ゲーム全般の画質も限界がありました。
でも、その完成度は驚異的で
車好きにはたまらないものでした。
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あれから数十年
今回ハリウッドで
映画化されましたが、
日本発で、ほんとに全世界に
影響を与えたゲームなんだと実感できました。

ただ、
自分にとってはレースで勝つことより
地道にお金を貯めて欲しい車を買って
ガレージで並べてっていう
バーチャルな「カーライフ」を楽しむための
ゲームだった気がします。

分厚い攻略本も
持ってるけど、
中身はほぼ、自動車カタログと言っていい内容。
つまり、それだけリアルな
シミュレーションゲームでした。

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ハマってた頃には、
現実ですれ違った車を見て
「あれ、ウチの車の色違いやな」
とか
ゲームの中の所有車とごっちゃになってたくらい(笑)

映画自体は、
とてもお金がかかってて映像もすごかったです。
実話を元にしてるんですけど、
まるで「トップガン」みたいな王道のストーリーで、
ゲームや車が分からなくても
充分楽しめる作品となってました。

もしまだ映画館で見れれば是非おススメします。
最悪、配信やレンタルでも見てもらう価値はあるかも。

SONYと日産という日本企業に誇りが持てるかもしれませんよ。

ではでは、今日はこの辺で。
ありがとうございました。


こんにちは。企画開発部のハットリです。

先日2回めの鑑賞をしたのが「シン・仮面ライダー」という映画です。
「シン・ゴジラ」から続く「シンシリーズ」の最新作。
アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の作者として有名な庵野秀明氏による
日本の過去の人気ヒーロー作品のリバイバル映画です。

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昨年公開の「シン・ウルトラマン」は、観たあとモヤモヤしたのに何故か世間の評判は上々だったため、さらにモヤモヤが続きました。関連記事

今回の「シン・仮面ライダー」は、非常に「心スッキリ」できた良作だったけど、逆に世間の評価はイマイチで、そこにモヤモヤしてしまっています。

「シン・ウルトラマン」は、エンタメ作品として割り切られていたぶん、私が期待してたものとはだいぶ違っていました。
エヴァ好きのオタクの人たちと、さほど覚えてもいないのになんとなくウルトラマンを懐かしがる昭和生まれののオジサンたち(自分もそうだけどね)を中心に人気が支えられていましたが、予告の段階から人気俳優を前面に押し出し「所詮元は昭和の子供向け作品ですから」というスタンスで、ウルトラマンを初めて見る方に敷居が低く作られていました。主題歌に米津玄師氏の起用など、とても良かったと思います。
ただし、子供の時に真剣に見ていた私には、あの初代ウルトラマンとは似て非なるものという印象でした。実際に庵野氏も監督まではされていませんでした。

かたや「シン・仮面ライダー」は、庵野秀明氏自身が脚本、監督、その他ゴリゴリに関わっており、たしかにあの頃観ていた旧仮面ライダー1号、2号のちょっと暗めの世界感を 現代風に再現してくれたし、とにかく仮面ライダーが本当にカッコよかったし、昭和のガチオタだった私にはたまらない作品でした。

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でも、それゆえ昭和のあの空気感を体験していない世代の人には理解しにくいというか、賛否が分かれたようです。自分自身「仮面ライダー」を全く知らない人にこの映画をおススメはしにくいです。解説付きで2回ぐらい視聴してもらうと楽しめると思うのですが。
NHKでは映画のメイキングがドキュメンタリーとして放送され、そこでの庵野氏の何度もプランを変更して撮り直す作品への拘りと、スタッフや俳優の疲弊した様子が、パワハラではないかという風に物議をかもしたりもして、妙にネガティブな話題が先行しました。
(実際、昭和の有名な監督や演出家などはもっとパワハラひどかったと思いますけどね)

ただ、そこも含めて、庵野監督としてはもう余計なことは考えず、つまり野球で例えるなら
下手にボールに当てに行かず、バットを振り切ったのだろうなと思います。

たしかに、現代の商品やサービスって、次第に誰もが欲しがる大衆向けではなく
ある一定の層に深く刺さるモノが受け入れられていっている傾向があります。

だからと言って、広く受け入れられることが求められるエンタメ業界で
決してそれが正解とは言えませんが、そんな作品にあえて挑戦したのだろうと思いました。
実際に、私のようなある一定層に深く深く刺さったようです。
自分は「エヴァンゲリオン」にははまらなかった方ですが、始めて庵野氏の才能に触れた気がします。

ただ、映画配給会社「東映」さんには少し注文したいことが。
実は、全体としてすごく豪華キャストなのに、それを予告宣伝に使わなかったのがやはりもったいなかったと思います。


ちなみにこちらの色紙は来場特典で、出演者による役名サイン色紙とのこと。ん〜?

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だから、その出演者名を書かせなさいって!ほんと、そういうところが問題なんだって東映さん!(笑)

仕方ないし、タグに出演者名を書いておいてやるか。

では、最後までお読みいただきありがとうございました。


 
編集済み · 6日前


こんにちは
先日に続いて企画開発部のハットリです

前回、話が長くなってきて
一旦区切りましたが、
ちょっと更新に時間が空いてしまいました。

もちろん、見ましたよ見ましたとも
『THE FIRST SLAM DUNK』
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TVアニメ版を全部見てから
結局原作本は読むことなく臨みましたが
基本的な流れが分かっていたので
すんなり入れました。

でも、
まったく白紙の状態で観た友人も感動して、
逆にその後に原作をあさって
もう一度見た、っていうことだったので、
結局こうなるんかって感じです。

完成度の高さは
漫画家、井上雄彦氏
自身が脚本、監督まで
されてるのがやはり大きいです。

もちろん、TV版ではなかった
モーションキャプチャーなど
最新のCGアニメの技術を使って
たくさんの人間が関わって作られているのですが、
やっぱり原作者が最初に脚本を書き、
かつ最終確認できる現場っていうのは
間違いがないし、それ以上のものは逆にないし
文句のつけようがないです。
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調べたところ原作の漫画家(井上雄彦氏)は
自分と同い年でした。
不良漫画的要素が濃いのも
同世代としての
シンパシーを感じます。

実のところ、原作本編の主人公である桜木花道には
喧嘩シーン以外にあまり惹かれる部分がありません(笑)

そんな桜木を陰で支え続ける水戸洋平というキャラクターが
超カッコよく、私は大好きです。
(今回の映画では、ただ客席で応援してただけ)
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このまったく見返りを求めない友情。
たとえるなら『エースをねらえ』でいうところの
愛川マキみたいな感じ、男版愛川マキっていう感じ
(いやいや、このたとえ、誰もわからんがな)

いつか、僕の推しキャラ水戸洋平を深掘りした
作品を作って欲しいです。
『THE SECOND SLAM DUNK』として。
この場合、バスケシーンは
出てこないかもしれないですけど(笑)

こんにちは
企画開発部ハットリです。

昨年の11月くらいからでしょうか。
社内でも社外でも
アラサーくらいまでの若い人たちから
やたら『スラムダンク』の話題を振って来られるので、
「ふーん、若い人たちにとって懐かしいアニメの
リバイバル映画が上映されるってこと?」
ってな感じで軽く流してたんです。

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正月に、家族が集まった際に、そのことを妹に話したら
「いや、それ、若い人らがこっちに合わせてくれてるんやでえ。
『スラムダンク』なんて、むしろこっち世代の古~い漫画やがな。
今の若い子やったら『黒子のバスケ』や」って言ってきました。

「そうなのか、むしろこちらに寄り添ってくれていたってことなのか!?
みんな、すまない!」とは思ったものの、微妙に世代じゃないのもたしか。

そのあと、同い年の友人に訊いたら、
「何度も読んだで。結構人生のバイブル的な感じ」とも言ってたし、
個人差はあると思うけど、自分にとって、この漫画が流行った90年代の
はじめは、社会に出たてで、まるで触れる余裕がなかったのでした。

とにもかくにも、まったく知識が無いのもどうかと思い、
正月休みから、TVアニメ版DVD17巻を全部借りて、毎日見続けることにしました。
(いい大人が何やってるんだ)
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そして、1月半ば、やっと全101話を見終わったのですが、
これで分かったのは、昔のアニメは原作漫画の途中で終わっていて
実はそのあとも続きがあり、
どうやら原作最後のクライマックスの試合が
今回の新作映画らしいということ

くそお~!まだ、追いつけないのか!!
流川のやつ~!!
アンビリーバブルや~!!

このように
来る日も来る日も
アニメを見続けたせいで
キャラの口調がうつってしまっている自分がいました。
(つづく)

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