こんにちは。
企画開発部のハットリです。

以前からよく聞く言葉ですが、「リバイバル」という言葉があります。
あらためて調べてみますと、
「一度すたれたものが、見直され、再びもてはやされること」だそうです。

そういう意味で、正にリバイバルな映画がこのところ立て続けに公開されています。

一つは、私が幼少期に夢中になった特撮テレビ番組
「ウルトラマン」のリブート作品「シン・ウルトラマン」

二つめは、小学、中学時代に夢中になったテレビアニメ
「機動戦士ガンダム」のリブート作品「機動戦士ガンダム  ククルス・ドアンの島」

そして三つめが、大学生の時に大ヒットした映画
「トップガン」の続編作品「トップガン マーヴェリック」

これらは、明らかに私ら世代をターゲットにしたと思われる作品群で、
映画館の観客の顔ぶれを見ても、なんだかなあ。くたびれてるなあという印象。
自分も含め。
ずばり「オッサンホイホイ」的な映画たちだと思いました。
(※「ゴキブリホイホイ」をご存じな前提で書いています。)

とにかく私が観たのは、
「シン・ウルトラマン」と「トップガン マーヴェリック」の2作なので、
軽くレビューを書いてみます。(ネタバレなし)

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「シン・ウルトラマン」は、自分が期待し過ぎたせいもあるのでしょうが、
個人的にはハズレでした。レビューサイトで4点ほどあるのが、不思議なくらいです。
アニメ界のもはやカリスマとされている庵野秀明氏の「シン」シリーズの一つですが、
ただオタクの人が小ネタを集めてオタクの人たちのために作った映画で、
そこにあんまり覚えてもいないのに、何となくウルトラマンを懐かしがる人たちが乗っかってヒットしているという感じ。(※あくまで個人の感想です)

でも私のような当時ド真剣に見ていた子供にとって、正直、初校のデザインとか裏話的な設定なんてどうでもよくて、あの決定稿の、あの初代ウルトラマンを、現代に、新しい技術でどう蘇らせてくれるのかが楽しみだった。なので「これじゃない」感が強かったです。
たしかに世間にはアニメ界のカリスマに忖度したレビューが多いですが、そん中で「これは賛否が別れるだろう」と言っている人って、たぶん「否」なんだと思いますよ(苦笑)。
脚本家や演出家、デザイナーへのリスペクトもいいですよ、オマージュもいいでしょう。でも「特撮の神様」円谷英二と息子の円谷一が、こんな出来を望んていたとはどうしても思えない。映像技術が稚拙な時代に、限られた時間と予算であれだけの作品を作ってきた彼らなら「現代の技術の粋を結集して、もっといい絵を撮れ!」と言うだろうな。
これが私の個人的な感想です。(※あくまで個人の感想です)

もちろん関わっていた役者さんは頑張ってたと思いますし(だんだんウルトラマンの顔が斎藤工に見えてくるくらい)、ヒーロー好きの西島秀俊さんにもっと活躍させてあげてほしかった。そして、米津玄師さんの主題歌は、作品と不釣り合いなくらいに良かったと思います。(※あくまで個人の感想です)

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さて「トップガン マーヴェリック」です。
良かったです。
実は私、前作の「トップガン」一度も見たことがありませんでした、ドンピシャ世代なのに。
おそらく若い時からへそ曲がりだったので、流行りものに手を出さなかったんだと思います。サントラの音楽がよく街に流れていたので、それを覚えていたくらい。
でも、とても楽しめました。
企画意図の分かりやすさ、物語の展開やテンポの良さ、メッセージ性、映像の迫力。ああ、これがあの頃避けていたハリウッド映画の良さなんだなあと素直に思いました。
この素直な気持ちが35年を経た私の成長かもしれません。
おそらく私は見ていないので詳しくは分からないのですが、オマージュ的なシーンもほどよく配され、ヒット作の続編として最高の出来だと思いますし、これぞ「リバイバル」という映画でした。
是非劇場でご覧ください。(どの立場で言うとんねん‐‐)
「シン・ウルトラマン」を先に見ていて良かったと思います。より感動が強くなったかも。(※あくまで個人の感想です)

では、今日はこのへんで。
最後までありがとうございました。