こんにちは。企画開発部のハットリです。

先日2回めの鑑賞をしたのが「シン・仮面ライダー」という映画です。
「シン・ゴジラ」から続く「シンシリーズ」の最新作。
アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の作者として有名な庵野秀明氏による
日本の過去の人気ヒーロー作品のリバイバル映画です。

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昨年公開の「シン・ウルトラマン」は、観たあとモヤモヤしたのに何故か世間の評判は上々だったため、さらにモヤモヤが続きました。関連記事

今回の「シン・仮面ライダー」は、非常に「心スッキリ」できた良作だったけど、逆に世間の評価はイマイチで、そこにモヤモヤしてしまっています。

「シン・ウルトラマン」は、エンタメ作品として割り切られていたぶん、私が期待してたものとはだいぶ違っていました。
エヴァ好きのオタクの人たちと、さほど覚えてもいないのになんとなくウルトラマンを懐かしがる昭和生まれののオジサンたち(自分もそうだけどね)を中心に人気が支えられていましたが、予告の段階から人気俳優を前面に押し出し「所詮元は昭和の子供向け作品ですから」というスタンスで、ウルトラマンを初めて見る方に敷居が低く作られていました。主題歌に米津玄師氏の起用など、とても良かったと思います。
ただし、子供の時に真剣に見ていた私には、あの初代ウルトラマンとは似て非なるものという印象でした。実際に庵野氏も監督まではされていませんでした。

かたや「シン・仮面ライダー」は、庵野秀明氏自身が脚本、監督、その他ゴリゴリに関わっており、たしかにあの頃観ていた旧仮面ライダー1号、2号のちょっと暗めの世界感を 現代風に再現してくれたし、とにかく仮面ライダーが本当にカッコよかったし、昭和のガチオタだった私にはたまらない作品でした。

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でも、それゆえ昭和のあの空気感を体験していない世代の人には理解しにくいというか、賛否が分かれたようです。自分自身「仮面ライダー」を全く知らない人にこの映画をおススメはしにくいです。解説付きで2回ぐらい視聴してもらうと楽しめると思うのですが。
NHKでは映画のメイキングがドキュメンタリーとして放送され、そこでの庵野氏の何度もプランを変更して撮り直す作品への拘りと、スタッフや俳優の疲弊した様子が、パワハラではないかという風に物議をかもしたりもして、妙にネガティブな話題が先行しました。
(実際、昭和の有名な監督や演出家などはもっとパワハラひどかったと思いますけどね)

ただ、そこも含めて、庵野監督としてはもう余計なことは考えず、つまり野球で例えるなら
下手にボールに当てに行かず、バットを振り切ったのだろうなと思います。

たしかに、現代の商品やサービスって、次第に誰もが欲しがる大衆向けではなく
ある一定の層に深く刺さるモノが受け入れられていっている傾向があります。

だからと言って、広く受け入れられることが求められるエンタメ業界で
決してそれが正解とは言えませんが、そんな作品にあえて挑戦したのだろうと思いました。
実際に、私のようなある一定層に深く深く刺さったようです。
自分は「エヴァンゲリオン」にははまらなかった方ですが、始めて庵野氏の才能に触れた気がします。

ただ、映画配給会社「東映」さんには少し注文したいことが。
実は、全体としてすごく豪華キャストなのに、それを予告宣伝に使わなかったのがやはりもったいなかったと思います。


ちなみにこちらの色紙は来場特典で、出演者による役名サイン色紙とのこと。ん〜?

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だから、その出演者名を書かせなさいって!ほんと、そういうところが問題なんだって東映さん!(笑)

仕方ないし、タグに出演者名を書いておいてやるか。

では、最後までお読みいただきありがとうございました。


 
編集済み · 6日前